長い長いFD3Sのエンジンオーバーホールの第一歩、【ミッション降ろし編】です。
ミッションは降ろさなくてもエンジンは降ろせるようなのですが、整備書にはオーバーホール時にミッションも降ろすとの記載があるので降ろしてみることにしました。
ちなみに測ってみたところ、ミッションの大きさは高さ37cm、幅87cm、重量は45キロでした。高さが結構あるので車体をある程度上げないとミッションを車の下から引きずり出せません。それとめちゃ重たいので1人で降ろす時にはある程度の覚悟が必要です。

・まず最初にバッテリーのマイナス端子を外します
・次にジャッキアップしてウマを掛けます
シフトレバーをネジと同じように左に回して取り外します
パネルアッセンブリの隙間に指を突っ込んでパネルを外します
パネルを外すとコネクタがあるので外します
断熱材を取っ払います
4箇所のネジを外します
写真はもうレバーアッセンブリを取り終わってしまっていますが、図示のネジ3箇所を外せばレバーアッセンブリを外せます
外したレバーアッセンブリ
思いっきりゴムが破れてます。ボロボロです(T_T)
~ここから車体の下での作業に入ります~
まずは触媒を外します。
触媒の外し方についてはこちらの記事を参照して下さい→触媒交換
今回外した触媒です。ガスケットがボロボロやん(;-ω-)
ボルト4本を外し、ミッションカバーを外します
①ミッションオイル注入口
②オイル排出口
③これもオイル排出口
②と③のボルトを緩めてオイルを抜きました。
ちなみに③のボルトは出っ張りが邪魔をしてメガネレンチでは外せなかったので、ホームセンターで24mmのソケットを買ってきて外しました。
ミッションオイル排出口のボルトを外すとご覧のように鉄粉がたっぷり!
もちろん鉄粉は取り除きます!
左右のアンダーカバーを外します。
それぞれ5本のボルトで止めてありますが、どこのボルトを外せばいいかは実際に見れば分かるはずです。
外し終わったアンダーカバー
続いてセルモーターの取り外しです
①のコネクタを外します
②の部分はゴムキャップをめくるとボルトが見えるので、それを外します
2箇所のボルトを外します。
右下のボルトは緩めて引っ張れば外せますが、左上のボルトは裏側がナットで止められているのでそれも外さないと引っこ抜けません(次の写真参照)
裏側はこんな感じになっているのでこのナットも外します
外し終わったセルモーターです
ネジ2箇所を外し、クラッチレリーズシリンダーを外します。
こんなアップの写真だとミッションの作業を初めて行う人は写真の場所が分からないかもしれませんが、さっき外したセルモーターのすぐ上にクラッチレリーズシリンダーがあります。
クラッチレリーズシリンダーのパイプを固定しているステーのクリップを外します。
これでクラッチレリーズシリンダーとパイプが自由に動かせるので、ミッション脱着の邪魔にならない場所に避けておいて下さい。
写真の場所はクラッチレリーズシリンダーから出ているパイプをたどっていけば分かる筈です。
トンネルメンバ(フロント)を外します。
トンネルメンバ(リア)を外します。
カバーを外します
次にプロペラシャフトの取り外しです。
・まずは組み直す時のために白いマジックでマークを付けます(矢印部分)
・あとは4箇所のボルトを外せばいいだけですが、ボルトを外そうとするとプロペラシャフトも一緒に回転してしまうので、回転しないようにバールを使ってシャフトを固定するか、サイドブレーキを引いてシャフトを固定させた状態でボルトを外します。
ボルトを外し終わったらプロペラシャフトをミッション側に押し込み、デフ側を完全に分離させます。あとはミッションから引き抜けばいいだけです。
外したプロペラシャフト。重さは5.8キロ
右がミッションとの結合部分で、左がデフとの結合部分です。
ボルトを外してサービスホールカバーAを外します。
ボルトを外してサービスホールカバーBを外します。
場所が分かりにくいと思うので次の写真で説明します
赤枠部分がサービスホールカバーBです
青矢印はレリーズフォークです
さていよいよレリーズカラーとクラッチカバーの分離作業に入ります。
事前にネットでやり方を調べていると、ここでの作業でつまづく人が結構いるみたいでした。
分離のやり方が分からなくて仕方なくクラッチカバーのボルトを外すことで分離させたりとか、マイナスドライバーでこじって分離させるのに苦労している人がいましたが、そういう人は上記写真のサービスホールBから手を入れてレリーズフォークを動かす工程が抜けているようでした。
整備書には「レリーズカラーとクラッチカバーの分離は、必ずレリーズフォークを動かしてレリーズカラーをクラッチカバーに引き寄せた状態で行う」と記載されています。しかしネットや雑誌の多くではこの説明が抜けています
自分の場合はレリーズフォークを動かしながら作業を行い、結果的にあっけなく分離させることが出来ました。という訳で次の写真から分離の説明を行いますが、分かりにくかったらゴメンナサイ。と言うか分かりにくいと思います(´-∀-`;)
サービスホールAから覗いた画像です
①レリーズカラー
②ウェッジカラー
③クラッチカバー
【分離手順は次の通りです】
サービスホールBに手を入れレリーズフォークを手前に引き、レリーズカラーをクラッチカバーに引き寄せる
↓
レリーズカラーとウェッジカラーの間にマイナスドライバーを入れて軽くこじり、レリーズカラーとウェッジカラーの隙間を開ける
↓
クラッチカバーを回し、マイナスドライバーを差し込む場所を数回変えて軽くこじる
↓
分離完了
写真はレリーズフォークを手前に引いてレリーズカラーをクラッチカバーに引き寄せた状態です。
すっごい分かりにくいと思いますが、マイナスドライバーを差し込む位置が赤線部分です。
これはクラッチカバーとレリーズカラーが完全に分離した状態です。
自分の場合は、サービスホールBから手を入れてレリーズフォークを適当にカチャカチャ動かしながらマイナスドライバーで2回軽くこじっただけで簡単に分離してくれました。分離しているかどうかの判断はレリーズフォークを動かせば分かるはずです。
フロントパイプとミッションを結合しているステーを外します。
でも自分の場合はステーで結合されていませんでした。
前オーナーによると社外のフロントパイプだそうなんだけど、そのせいなのかな?
コネクタを外します
外したコネクタのハーネスは赤丸の部分で固定されているので、固定を解除します
コネクタのハーネスはさらにあと3箇所のツメによって固定されているので、その固定も解除します。
赤丸部分がそのツメの場所ですが、コネクタのハーネスをたどっていけば場所は分かるはずです。
さて次に難関、PPF(パワープラントフレーム)の取り外しです。
固定しているボルトがかなり硬く、工具も足りないのでいくつか購入しました。
まず1つ目は21mmのディープソケット。
ヤフオクを利用してセットで購入。お値段943円
【ヤフオク】 ディープソケット
ボルトはかなり硬いので短いラチェットでは外せません。
なのでホームセンターで長さ40cmのスピンナハンドルを購入。値段は3780円
ヤフオクだったらもっと長いスピンナハンドルがもっと安い値段で買えます。
【ヤフオク】 スピンナハンドル
購入したスピンナハンドルの差込角(1/2)とソケットの差込角(3/8)が違うので、ソケット変換アダプタを購入。
ヤフオクで391円でした(一番右のアダプタだけ必要だったんですが、セットでの出品だったので)
【ヤフオク】 ソケット 変換アダプタ
パワープラントフレームを固定している上側のボルトはエクステンションバーがないと難しいです。
これもヤフオクで890円で購入。
【ヤフオク】 エクステンションバー
パワープラントフレームのデフ側を固定している5つのボルトを外します。
パワープラントフレームのミッション側を固定している4つのボルトを外します。
※外すとミッションが下がってくるので注意して下さい。ジャッキなどで固定しておいたほうがいいかもしれません。
パワープラントフレームのボルトはかなり硬いので、外す数日前から潤滑油を吹いておくことを強くお勧めします。また自分の場合、40cmのスピンナハンドルを使っても手では回すことが出来なかったので、足で押して回してやりました!
また上側のボルトは最初エクステンションバーで延長してから外そうとしたんですが、なんか力が分散してしまって強い力をかけるとエクステンションバーがひん曲がりそうだったので、結局上側のボルトもエクステンションバー無しで緩めました。エクステ無しで緩めるポイントを探すのが大変でしたが何とかなりました(´-∀-`;) ある程度緩んだらもちろんエクステ使いましたよ~!
外したパワープラントフレーム。重さは9キロ
ミッションとエンジンを止めているボルト5本を外します。
写真は外し終わったミッションをエンジン側から撮ったもので、赤丸部分にボルトがあります。
左上の密接している赤丸2箇所は上から外すのですが、これが大変でした(次の写真で説明します)
残りの3箇所は車体の下からの作業で簡単に外せると思います。
ミッションとエンジンを止めている上側2つのボルトは、エンジンルームから見てみるとこんな感じ!作業スペースは全然ないし、結構奥にあるので大変です。
こんな感じの14mmと17mmのコンビネーションメガネレンチを使って外します。
ボルトにメガネレンチをかけるとこんな感じです。
ちょっとしかレンチ部分が出ていなくて力を入れるのが大変でしたが何とかなりましたヽ(・∀・)ノ
さてあとはミッションを引きぬくだけですが、自分はこんな感じでミッションを支えていました。
ちなみに右の台車に乗っているのは雑誌をプチプチで包んだものです。
ミッションを引き抜こうとしても全く動いてくれず、エンジンやミッションをグラグラを揺することで何とか引きぬくことに成功しました。
次にミッションを地面に降ろす作業ですが、これがめっちゃ大変でした。自分のイメージとしては『少しだけジャッキを下げる→ミッションを手で支え、プチプチで包んだ雑誌を1冊抜く→またジャッキを少し下げる→雑誌を抜く』を繰り返す事で少しづつミッションを下げていく予定だったんですが、これが全然うまく行きませんでした。
バランスが崩れてミッションが落ちそうだったので、ミッションを自分の足やお腹に乗せてなんとかミッションを降ろすことに成功しました。めちゃくちゃ重たかったです(T_T)
んでこれが降ろし終わったミッションです。この後雑誌の代わりにダンボールを敷き、少しづつ少しづつミッションを動かしてなんとか車の外に引き出せました。
ミッションを降ろすにあたって色々と不安要素はありましたが、何とか降ろすことに成功して凄く嬉しいです。でもまたエンジンに取り付けることを考えると憂鬱になります。果たして出来るんだろうか?
次は『エンジン降ろし編』です

FD3Sのミッション脱着をしようと情報を探していてたどり着きました。非常に懇切丁寧な説明で凄く参考になりました!。ありがとうございます。おかげで無事に降ろせました~。
>まるそうさん
ミッション降ろしお疲れ様です♪
本当はミッションジャッキがあればもっと簡単にできるんですけどね(汗