さて、今回はサイドシールの研磨作業を行います。
サイドシールとコーナーシールのクリアランス標準値は0.05mm~0.15mmで、限度値が0.4mmとなっています。自分の測定の結果は限度値である0.4mm内には収まっていましたが、標準値内に収まっていないものがいくつかありましたので、サイドシールは全部交換することにしました。
ちなみにこの作業、、、、、、
気の遠くなるような地獄の作業でした、、、orz

新品のサイドシールです。
価格は12本で1万1664円でした。
新品のサイドシールは片側が研磨されていて、もう片側は研磨されていません。この研磨されていない方をオイルストーンを使用して研磨していきます。
ちなみに既に研磨されている方は黒色で角が取れており、研磨されていない方は角が立っていて面が銀色になっています。
マイクロスコープでの撮影画像です。
こちらは既に研磨されている方
こっちが研磨されていない方です。
新品のサイドシールをシール溝にはめ込んだ画像です。
ちょこっとだけ溝からはみ出ていますね。このはみ出ている分だけ研磨することとなります。
整備書では400番以上のサンドペーパーを使用するとありましたので、400番のオイルストーンを用意しました。
Amazonで数百円で購入できますよ(o^―^o)
それではこれより12本のサイドシールの研磨に入ります( ー`дー´)
オイルストーンにオイルを塗り、サイドシールの先っぽの方を掴んで削っていきます。
目標とするクリアランスは0.08mmで行くことにしました。
ちょっと削ったらシール溝に入れ、まだはみ出ているようだったらまたちょっと削るという作業を繰り返します。
最初の1本目はコツが分からなくて削り終わるのに2時間近くも掛かってしまいました(´-∀-`;)
しかも削り方が下手くそで角度が一定でないという状態で、クリアランスは0.13mmと目標値を上回ってしまいました。
ちなみにこれがその1本目の写真です!
赤丸部分がコーナーシールとサイドシールのクリアランスなのですが、コーナーシールに対しての角度が一定ではありません(;´・ω・)
そしてこれが2本目に削ったサイドシールです、まだコツが掴めていないので下手くそです。しかも削り終わるのに1時間も掛かりました。これも確かクリアランスは0.13mmでした。
これが3本目に削ったサイドシールです。
だいぶコツが掴めてきて上手に削れています。クリアランスは目標値である0.08mmになりました。
実は2本目までは虫眼鏡を使って研磨の状態を確認していたんですけど、虫眼鏡では状態がよく分からなかったんですよね。そこで3本目からは昔秋葉原で衝動的に買ったマイクロスコープで研磨の状態を見ながら作業をしました。
まさか昔購入したマイクロスコープがここで役立つとは!!!!
何本目かは忘れましたが、これも上手に削れています。
コツが掴めると1本あたりの削り終わる時間は早くて20分程度で出来るようになりました。
これは一番上手に研磨できた画像です。クリアランスはきっちり0.08mm
コーナーシールに対しての角度も完璧です!!!
コーナーシールに対しての角度が完璧なので、サイドシールをコーナーシールに押し付けるとこんな感じで綺麗にくっつきます。
別角度からの画像です!もう本当うっとりです(*´∀`*)
サイドシール研磨の作業風景です。音楽を聞きながら2日間かけて作業しました。もう二度とやりたくないですorz
マイクロスコープを持っていなかったら上手に研磨できなかっただろうなぁ~
マイクロスコープ持ってたら便利ですよ~♪
今回の他にもオイルシールリップ部の当たり状態を見るのにも役立ちましたしね。
自分の鼻や髪の毛の毛穴を見たりするとめっちゃ面白いです(o^―^o)
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